大工志塾 1期生修了制作in神流町② 伝統技術の継承

 

神流町の続きです。

塾生による手刻みが終わり、鉋仕上げをしてキレイになりました!

今回、研修にて行われた工法は

伝統構法石場建て足固め構法 板倉造りです。

一般的な住宅のように、コンクリートの基礎→土台といった工法ではなく、昔ながらの、石の上に柱が直接乗る工法です。

石の表面の凹凸を、「ひかりつけ」という技法で柱を加工し、ぴったりに合わせます

柱同士を繋ぐ役割は足固めという部材が担います。

建て方が順調に進みます。

折置組を用いた構法で、栓で固め、釘や金物を一切使いません。

職人の精度が求められます。

小屋組みもバッチリです!

石場建てならではのカッコ良さ

人と同じく、足元からキマる

さらに今回は板倉造りということもあり、従来の伝統構法の貫とも異なります。

柱に溝をつき、そこに板をはめ込んでいく工法です。

これを固めることでパネル上になり、耐力壁にするという工法です。

塾生、大工志のみなさま

本当にお疲れさまでした。

みんなの想いが込もった唯一無二の建物が100年と残りますように。

 

現状、大阪で新築をするには非常にハードルの高い伝統構法。

平屋であればすんなりいきますが、2階建て以上が当たり前の地域ではクリアすることがたくさんあります。

それでも諦めず、実現していきたいと思います。

そのために、もみの木と同様、伝統構法の認知度を高めていくことが大事と思うところです。

たくさんのお客様とより良い家づくりができるよう努めてまいります。


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