今年も昨年と同じく、奈良県での開催となりました。
そして今年見学させていただいたのは2ヶ所!
まずは伝統的建造物群保存地区である、今井町
ただ観光として行くのではなく、この町の歴史や文化について、町を歩きながら学ばせていただきました。
通り1つ見るだけでも、軒の高さを一定に揃えているなど、そんな気付きも大工ならではというところもあります。
屋根の勾配天井は竹が張られているお宅です。
これは竹が釜で燻され、虫を寄せ付けないようにという工夫です。
竹は火にも強く、多様性があるため、上手に使えれば住宅にたくさん取り入れれる可能性があるのではと思います。
お寺の改修工事現場を見学させていただけました。
これは1度あるものを解体し、そのまま復元するという方法で丁寧に直し、残していくというすごいことをされています。
町を商業的に利用するのではなく、閑静のある形のまま残していく。
そのこだわりとここに住まわれる方々の深い想いがかたちになり1つの町に。
これが大きな意味を成すと思い、すごく感銘を受けました。
そして、平城宮跡をご存知でしょうか。
これこそが奈良の中心であり、始まりの地。
ここを中心に、東に東大寺、西に西大寺と構える奈良の歴史。
第一次大極殿です!
近年、復元工事が進められ、遂にここまで形になりました。
この荘厳な佇まい
歴史の深さを感じます。
資料館では、柱に用いられた丸太が見れます
とてつもない檜です。
この柱、表面が全て槍鉋で仕上げられているというかなり粋な仕事をされています。
奈良の建造物も、まだまだ見るところがたくさんあり、学びも尽きない歴史があります。
これらを残していくことも、大工として知識と技を磨いていく大切な使命だと思います。
これら伝統建築が、1人でも多くの方に伝われば幸いです。