木組の重要性について
木組は、長く住まい手を守る家を建てるにあたって
最も技術と知識を要する部分です。
手刻みによる木組であれば、金物を必要とせず、揺れ等の力を受けても吸収し、逃がすことができます。
木の家は、そうすることで本来の力を発揮し、
住む人の命と財産を守ることができます。
残念ながらプレカットでは木組の実現は不可能なので、
多くの人に知ってもらうことは難しい現状です。
継手や仕口を木栓で引くことにより胴付きを付け、
しっかり面と面の接合になります。
木栓で寄せるように刻むことが重要になります。
両引きのボルトを使う接合が、
比にならない強度を持たせる方法です。
木組の中でも、昔ながらの形として
折置組という組み方が広く使われています。
渡りあごや台持ち継ぎ等、直行に重ねていき
捻じれにも強くなるように組み、
一体となる構造で支えます。
丸太を使うのも、製材のコストを抑えることと、
本来のクセのままを使うことで
変形を少なくすることにもなり
あらゆる面でいいこと尽くしです!
手刻みによる木組の家が、
再び陽の目を見る日が来ますように。