2020年の仕事納めは父の現場へ行きました。独立して別々になっても、自然と年末は足が向いていきます。
現在増改築中のお家なのですが、増築する側と古い方とを合わせていくため、上棟は現場で刻みながらの部分もあり、中々の手間を要しました。
今回は下屋を2人で造作しました。
使う材料には、Jパネルという複層になった杉のパネルを用いました。
実はこの現場、このJパネルの制作に携わった、設計士の三澤さんという方が設計したお家なんです。
これが仕上がり兼下地材にもなり、構造の耐力にもなると認定されている優れものです!
杉の目がキレイに並んだ、独特の仕上がりになります。
上には広小舞を打ち、鼻隠しから伸びたような
見栄えある意匠です。
この上に通気層を設けて、壁からの通気が屋根を伝い、さらに2階の壁、最後に上の屋根から抜けるよう、一連になる1手間をこなしています。
今年は色々ありました。
2人でこれからのことも話しながら、この1年を振り返りました。
時期も時期であり、大きく環境が変わったこの1年のことは、これからも忘れることはないと思います。
毎年何かしら起こり、窮地に立ち向かうことが強いられる日本ですが、力強く歩む姿にいつも勇気付けられます。
家も同じく災害に見舞われることになります。
そこに住む人の住を守る家づくりに携わる大工としての意識を常に持って、来年も頑張っていきたいと思います。
2020年もありがとうございました。