先日、田中さんとお会いした時に、
トラスの会というものを紹介していただきました。
ちょうど予期されていたかのようなタイミングで
勉強会の開催を聞き、参加させていただきました。
トラスというのは西洋の建築に
よく用いられるものとしての意識が強いですが、
日本でも合掌や四阿等に使われるものです。
日本の伝統建築の中でも、トラスに特化した世界があると知り驚きました。
お話を聞かせていただいたのは、合掌の花谷さんです。
トラスのルーツに始まり、西洋との違い。
日本独自に作り上げるトラス。
そこには自然災害が多い日本ならではの研鑽がありました。
あらゆる面で昇華された日本のトラスも、
伝統建築として今なお廃れない技術の1つであり、
正しく継承されるべきものです。
日本の木造建築技術が本物であると改めて感じました。
住宅における伝統構法にも、
トラスを取り入れられる可能性を強く感じました。
少しずつ歩み方の違う両方ですが、
考え方等に共通している部分がたくさんあります。
まず大切なのは「木組み」
日本建築の木組みの良さというのは、
今でも言葉には多くの人が
何となく知っていることだと思います。
しかし今は建築従事者でさえ、
説明できなくなっています。
それは「伝統」という言葉に甘え、
説得力が足りないからだと思いました。
なぜそれが良いのか
なぜ残さなければならないのか
伝統には伝統たる理由があり、
その建築には意味があるということ。
作り上げてきた歴史を知り、
必要性、機能性までしっかりと伝えることが、
伝統構法を守るために必要なことだと思います。
伝統構法の正しさは1000年に及ぶ研鑽で証明されています。
もっとたくさんの人に知ってもらえるよう
絶えず勉強し、自信を持って取り組んでいきたいと思います。